ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) 音振 NVH その3



予定していたディーラーさん訪問。目的はALPINA B3Sの「音振」NVHの現象確認だ。今回やっと録音ではなく生音でわかってもらうことができた。次のステップに移れるかどうかだ。写真は可能性が出てきた駆動部。

どういう状況下で起きやすいか整理

ディーラー訪問にあたり、事前準備を自分なりにした。一つは録音データを増やしたこと。先日、Sさんに送付したデータよりも鮮明に音が録れている。もう一つはどういう状況下で起きやすいかを整理した。重点置いたのは、クラッチなど交換した後からで困っている「シフトノブ下からウワンウワン音 コトコト混じり」だ。

  1. 走行スピードは速度60km/h以下
  2. エンジン回転数は2,000回転までがわかりやすい
  3. ギアは4速まで(5速・6速だとわからない)、1速と2速はさらに顕著
  4. シフトチェンジをする操作からコトコトがきやすい
  5. 渋滞時などはコトコトが続く

特徴は、キレイに回転していない音、何かが偏心している感じがやはりする。

助手席にメカニックマン同乗で現象確認

ディーラーをメカニックマン助手席同乗でスタート。テストコースの指定も特にないので、なんとなく運転をする。「キレイに回転していない音」はこの段階で私の耳にはきこえる。メカニックマンもなんとなくはわかるようだが、ハッキリまでは至っていない様子。大きな道から、脇道に入り停まって走ってを繰り返してみる。コトコト音でるかなあと思ったが現象出ない。

今回も空振りに終わるかと思ったが

騒がしくない脇道を走っていると、下り坂の道となる。制限速度は30km/h。ギアを3速から2速にしてアクセル踏まずに走る。「キレイに回転していない音」がハッキリと聞こえる。メカニックマンもわかった。1速に落としても同様に音がする。

メカニックマンから指示をもらい運転

音がしていることはメカニックマンも理解した。メカニックマンが「そのままクラッチペダル踏んでください。」と指示をくれる。クラッチペダルをベタ踏みする。まあまあの傾斜がある下り坂なのでスピードが上がる。「キレイにモノが回っていない音」は、速度に比例した連続音となる。そのままブレーキを踏んで停車し、再度クラッチを踏んだままブレーキを離すと音はやはりする。下り坂が終わる。

メカニックマン悩む

大きな道しばらく走り、再びさっきの下り坂に戻る。やはり音が確認できた。メカニックマンから「ギアをニュートラルにして、クラッチペダルから足を離してください。」と別の指示が出る。その通りに操作をすると、音が消える。再度、ギアを1速に入れてクラッチペダル踏み込んだ状態で進むと音がでる。そして、ギアをニュートラルに入れてクラッチペダルから足を離すと音は消える。メカニックマンは音がする理由がわからないと悩んでしまった。

タイヤではないことはわかった

ディーラーに戻りB3Sを停める。メカニックマンがフロントのSさんに本日同乗した様子を伝える。これまでタイヤのウネリ音を最有力な要因とされてきたが、それとは別だということになった。ミッションそのものかクラッチ、シフトリンケージなど「駆動系」が新たな要因としてあげられた。また、エンジンも関係している可能性もあるとのこと。正直な気持ちは「ああ、やっとわかってもらえた。」である。

経験値からくる想像力

今回も同乗したメカニックマンとは、車中で色々と話もできる好人物だ。10万キロオーバーの車などはディーラーではなかなか経験する場面がないようだ。また、ディーラーだとやりたくてもできない事もあるのだろう。人なつっこく誠意のあるメカニックマンさんには感謝している。今回わかったことからどういうアプローチがあるかを考える時間が欲しい、その上で提案したいと申し出があったからだ。また、セカンドオピニオンのYさんに相談してわかったことがあれば教えて欲しいとも言う。車中で経験値からくる想像力も診断力の大きな要素と私の考えを述べたことへの返事でもある。この言葉にも私は誠意を感じる。今回は進捗があった。作業には至っていないが、音の現象がメカニックマンに伝わったことは嬉しい。提案を待ちつつ、Yさんにも診断をお願いしようと思う。