ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) 音振 NVH その6



ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) の「音振」NVH対策は、順調に進んでいる。マニュアルトランスミッションの交換作業をほぼ終えた状況にある。マニュアルトランスミッションの入荷に時間を要することはわかっていた。VANOSユニットの交換もあるので、セカンドオピニオンのYさんに色々と診てくださいとお願いをしている。

くたびれた感じは否めない

B3Sから降ろされたゲトラグミッションをみると流石に総走行距離14万キロを超えたものだ。駆動系のリフレッシュを行ったときも一度見てはいるのだが、改めて交換されるものとして今回見た。「お疲れさま」という思いがする。ALPINA B3 S 3.4 ( E46 )には新車から乗っているわけではない。13万キロを超えてからの付き合いである。それでも「お疲れさま」という感がずっしりとした。

オーバーホールもいいが

ALPINA B3S(E46)のマニュアルトランスミッション「23002229721」はBMW M3(E46)のものと同じゲトラグミッション226で、ゲトラグ社から中のギアなど部品供給がされていない。これにより、オーバーホールが難しい。今回、B3Sから降ろされたゲトラグミッションはBMW JAPAN経由で納品された23002229721マニュアルトランスミッション」の箱に入れてリビルド利用・リサイクルを目的としてBMW社に戻される。もし、返却しないとコアチャージ分を別途支払うこととなる。手元に残す方法もあるが、今回は返却対応を選択した。結果、こういうことが積み重なって部品供給が長く続くといいなあ思う。

 

BMW社からの部品供給でもリビルドされたもの

これは今回ミッション交換をお願いするにあたってわかっていたことだ。BMW JAPAN経由で「23002229721マニュアルトランスミッション」を購入しても、リビルド品しか手に入らない。どの部分まで再利用されているのかはわからないが、恐らくミッションのケース以外、すなわち内部のギアやベアリングなどのパーツは新品で組まれているのではないかということを聞いた。BMW社で責任持ってオーバーホールをしたものと考えるといいかもしれない。2年間の保証もちゃんと付くのはいいことだ。

お疲れなミッション

「シフトノブ下からウワンウワン音 コトコト混じり」の原因だったマニュアルトランスミッション。「音振」がここにもあるかもという前置きがあるからかもしれないが、アウトプットの方を回すとわかる人にはわかると思う。このあたりは、理論と経験値が十分にあるYさんの診断力ならではと思う。また、インプットシャフトのスプラインの先端を持って上下すると遊びがあることも教えてもらった。これも、新品とも違いを知っているからわかることだ。こういうことがわかっていないと、いくらBMW JAPAN経由の納品とはいえ、車に取り付ける前の検品をしっかりとできないはずだ。

エンジニア ≠ チェンジニア

Yさんのところのメカニックさんは「エンジニア」揃いだと思う。Yさんをはじめ診断力が高い。また、部品を交換するだけの「チェンジニア」はいない。理論と五感、触感をフルに働かせてメンテナンスにとり組む姿は素敵だ。無理に押しつ付けることもないし、変に遠慮するところもない。良識ある医師と似ているなあと感じる。

セカンドオピニオンは大事

ディーラーさんとは別の感性を持っているセカンドオピニオンは大切だ。ミッションを降ろして交換だけでなく、ミッションが降りた状態だからこそ診るところを漏れなく診てくれる。そして、早速何かをみつけてくれた様子。また、良くなりそうだ。