ブレーキ メンテナンス E46 ALPINA B3S 1/2



ALPINA B3S E46が手元にきてからブレーキはまったく手を入れずにきた。この間の走行距離は〇〇km。車を走らせる上で、ブレーキ制動は重要。2022年1月現在で異常が認められる訳ではない。そうではあるが、一度リセットをかける意味も含めてメンテナンスを実施することにした。

どこまでブレーキメンテナンスを行うか

  1. ブレーキパッドとローターの交換
  2. キャリパーなどのオーバーホールとブレーキパッドとローターの交換
  3. キャリパー交換とブレーキパッドとローターの交換

あたりまえだがリフレッシュ度合は、3>2>1。いい機会なので、2か3のどちらかを実施しようと考えた。2のオーバーホールを行なったがキャリパーピストンが綺麗に動かず、結局3のキャリパー交換を行うこともあるとディーラーさんから聞いたことがある。オーバーホール前のキャリパーの状態によるのだろうが、3のほうがより良いことはまず間違いないだろう。

オーバーホールかキャリパー交換か

キャリパー分解していないので、ピストンに錆や傷があるかなどの状態はわからない。オーバーホールの場合、どの部品が必要なのかパーツリストを見ていた。すると、思っていたほどキャリパー交換と金額差がないように見える。あくまで、思っていたよりもである。ALPINA B3S E46の維持管理をすることで、まだまだ運転を楽しみたい。そこで、総走行距離17万km超えのキャリパー交換をすることにした。

片持ち式か対向式か

B3S E46のブレーキキャリパーは330iと同じフロントとリア共に片持ち式。F30 ActiveHybrid3は純正仕様でブレンボ製のフロント対向4pod、リア対向2podのキャリパー。ブレーキ制動は、ActiveHybrid3>B3S E46な気がする。ただし、ブレーキペダルを踏んだときではなく、抜いたときに感じるぐらいのもの。制動力の向上を求めるなら、ローター径を大きくし、パッド面積も大きく(長く)して、パッドが均一にローターに当たる対向式の方がいいのだろう。

グレードアップするなら

もし、対向式でBMW純正パーツの流用をするならBMW Performance Caliper(品番:34116786741)が頭に浮かんだ。ローター径が一緒だがキャリパー交換だけとはいかない。対向ピストンでキャリパーの外側に厚みがあるのでローターの位置が内側にオフセットする。なので、ローターもE46 M3用とかに変える必要がある。そして、E46 M3用は好みではないドリルドローター。他にE82 135iのキャリパーやローターを流用できないかも頭に浮かんだ。それでも、バネ下重量増になるのには抵抗がある。

E46 M3のブレーキは

E46はM3でもM3 CSLでも片持ち式。M3ローターはドリルドで、フロント325x28リア328x20でリアの方が大きい。M3 CSLローターは、フロント345x28、リア328x20。おもしろいのが、同じE46でもかなり異なるが、2018年時点ではE46 M3 CSLが世界のブレーキパフォーマンスランキング24位を成し遂げている。

ALPINA B3 3.3のブレーキ

E46のALPINA B3 3.3のフロントキャリパーはALPINA専用パーツ。そして、ローターもフロントは328iとは異なる。ALPINA専用パーツではないが、のちにE46 LCI(後期)330iなどに採用。なお、リアはキャリパーもローターもベース車両の328iと共通。330iのブレーキはALPINA B3 3.3から派生ととれる。E46 ALPINA B3Sはフロント・リア共に330iと共通となるが、元をたどるとALPINA B3 3.3とも言える。このブレーキを他のものに変えるのはなんかだかもったいない気持ち。

バランス

ブレーキは前後の効きバランスが大事と聞いたことがある。BMW Performanceにフロント交換した場合、ローターは厚さは3mm増して28mm、直径は変わらず325mm。(325mmより径が大きいものも付くのだろう。)しかし、リアのローター径がどうも大きくなりそうだ。そして、タイヤとローターの位置関係のズレは、ブレーキングでのハンドル取られの原因になることもある。もし、バランスが好転したとしても、やはりALPINAらしさは大事にしたい思いがある。

純正仕様を継続

私は、B3Sに限らず純正仕様のままで乗り、消耗品は純正交換というスタンス。もし、大阪のテックMさんのような、キャリパー重心を下げ、さらに軽量化も図れるものがE46 330i用であったら付けたかも。テックMさんはジオメトリーにもこだわる方なので素敵だなあと思う。今回は、オリジナル仕様を優先と基本路線で行くことにした。普通に運転するだけなので、高望み(?)はせずこれまで同様に純正仕様を継続することにした。予防措置を含めて実施する。