ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) プレッシャー コントロール バルブ交換



 

ALPINA B3 S 3.4 ( E46 ) のバルブタイミング調整でちゃんとした角度になった。この過程において、「オイルセパレーター(プレッシャーコントロールバルブ)」がちゃんと動いていないことがわかった。これも交換をお願いした。

ブローバイガス

バルブタイミング調整を行っているYさんから「ブローバイホースの先がつながっているバルブ(オイルセパレーター)が、ちゃんと動いていない。」と連絡が入った。ブローバイガスという言葉は耳にしたことがあるが、ちゃんとわかっていなかったのでWikipedia調べた。

ブローバイガス(英: blowby gas)は、内燃機関においてピストンとシリンダー壁の間隙から漏れ出す気体である。

ブローバイガスは、燃焼行程で高圧となった燃焼ガス(排気)や未燃焼の混合気がピストンリング(コンプレッションリング)のシール能力を超えて間隙からクランクケースに漏れ出したものである。 古くはブリーザーパイプを通じて大気に解放されていたが、大気汚染の原因になることから、公道を走行する自動車では、クランクケースを密閉式として内部に溜まるブローバイガスを吸気管に還流させ、新しい吸気と混ぜて再び燃焼室に送る構造を採ることが法律で定められている。日本工業規格 (JIS D0108) では「ブローバイガス」と定められている。 (Wikipediaより引用

このピストンとシリンダーの間に未燃焼の混合気に若干の排ガスの混ざった、クランクケース側に漏れ出した気体(ガス)は100℃以上と非常に高温だ。このガスがクランクケース側に残ると上下するピストンの抵抗となり、エンジンを止めて温度が下がれば液化して付着してしまう。

オイルセパレーターの役割

光化学スモッグの原因にもなるブローバイガスをそのまま大気に開放するわけにはいかない。そこで、オイルセパレーターがクランクケースからブリーザーパイプを通った高温のブローバイガスからオイル分を極力分けて、残ったガスは吸気(フレッシュエアー)と混ざりインテークマニホールドに戻して(還元)再燃焼される。オイルセパレーターはPCVバルブ(Positive Crankcase Ventilation valve)とも言うようだ。

M3 3.2 S52 E36 USA クランクケース ベンチレーション/オイル

交換した部品は4つ。

1. 11151703775 ブリーザー パイプ           数量1
2. 11151703484 プレッシャー コントロール バルブ 数量1
3.   13411733217 ラバー スリーブ                           数量1
6. 11151740393 エア抜きホース                        数量1

アイドリングが不安定になる原因の一つ

クランクケースから吸い出された100℃以上と高温のブローバイガス。そのガスが通る「ブリーザー パイプ 」、「プレッシャーコントロールバルブ(オイルセパレーター)」は熱で劣化するだろうし、ブローバイガスの温度が下がると、液化してベトベトになりそれぞれのの内側に付着するだろう。ブローバイガスが出やすい状況の一つが、アイドリング時だ。ここの部分がちゃんと動いていないと、アイドリングが不安定になる原因の一つになる。メンテナンスするいいタイミングだったと思う。